通常の既成宗教の場合、まず教え(教典・教義)が先にあって、それを人々への救済理念として形成されました。
      しかし新興宗教の場合はある意味この逆で、まずは教祖となる人物が神や仏の啓示を受けたと自称し(いわゆる神懸かり)、その人物をカリスマと崇(あが)めながら何年か経って教義らしきものを作って体系化し、教団組織の体制を整えていくのが一般的です。
      ある本によると、今どきの新興宗教は、
      ・カリスマ的人間を仕立て上げる
      ・人間心理の弱点を脅(おど)す
      ・弱者の論理にあくまでも迎合し、なぐさめる
      ・現世利益をうたう
      ・超能力現象を見せる(手品でよい)
      というような感じで出来上がるそうです。これは実際に、東京都下で勢力を伸ばしている中堅教団の教祖がその本の著者に、教団を開設するに当たっての信条を語った本音です。
      新興宗教とは、所詮はこういうものなのです。
 
 
